平成29年度(2017年度)
シンガポール大学・La Trobe大学
 2月14日(水)に、シンガポール国立大学とオーストラリアLa Trobe大学から学部生各3名と引率教員1名が低温センターの見学に訪れました。 中村特任助教によるヘリウムリサイクルシステムの概要説明の後、屋内の液化機とヘリウム貯槽、および、屋外の長尺ボンベやバッファタンク、液体窒素CEタンクといった実際の液化設備を見学しました。各々の設備の大きさもさることながら、ヘリウムガスの回収配管網が、公道の地下をも横切り本郷地区キャンパス全体に拡がっているというスケールの大きさに感銘を抱いている様子で、短い見学時間だったにも関わらず質問が途切れませんでした。 近年、アジア諸国では、ヘリウムの需要が年々増加しています。それに応じてオーストラリアでは、南半球・アジア初の液体ヘリウムプラントが2012年に生産を開始し、我が国同様の島国であるシンガポールにも、国内初のヘリウムリサイクルシステムが導入されたそうです。 設立から50周年を迎えた低温センターでは、今回のようなアジア諸国の学生に対するアウトリーチ活動を通じて、これまでに培ったヘリウムリサイクルの設置・運用・維持のノウハウを発信していきたいと考えています。